2018年1月14日日曜日

初釜のにぎわい

 
 
 
 
 
着物でお出かけ三連ちゃんの最後は、一番の着物修行、お茶の初釜である。
 
ちょうど一年前、今の先生のところに通い始め、
初釜は今回、初めての参加となる。
 
これまでにも春と秋にはお茶会形式の正式なお茶事をしていただき、
長丁場のお茶席は経験済みだが、
今年の初釜は参加人数10名と大変多かったので、
その分、長丁場も最長不倒時間を記録したのではないだろうか。
 
通常、お茶事は亭主役がひとりで
炭点前、懐石料理、濃茶、薄茶とお点前のすべてをするものだが、
初釜に限っては分業制である。
 
初釜ならではの特殊なお点前ばかりなので、
お弟子さんの中からそれの出来る何人かを選んで、
順番にそれぞれ別の人がお点前をする。
 
今回、私は中でも1番立ったり座ったり、口上を述べたりの多い懐石の亭主を
仰せつかっていた。
 
事前に流れを勉強し、あんちょこ用メモ書きを作って臨んだが、
覚えきれる量でもないし、所作や正客とのやりとりは生ものなので、
臨機応変に動かなければならず、現場で恥をかくのも修行だと思っている。
 
それより何より、
10名分の懐石料理とそのお道具や器類、お茶席に準備するものの多さを思うと、
先生の大変さは想像を絶するものだと思うので、
本当に頭が下がる。
 
この1年で入門された方が急に増えたため、
来年からはもっと簡便な形でしか初釜はできないとおっしゃっていたので、
これが最後の正式な初釜だったのかもしれない。
 
急な入門と言っても、初めてお茶を始めましたなんていう方はいない上に、
メンバーの年齢も30代後半から80代前半までと実に幅広いし、
お人柄やタイプ、お仕事などもバラバラで、本当に多士済々、
濃いメンバーが揃っている。
 
いつもは違う曜日だったり、お弟子さんではなく、先生のお友達だったりと、
なかなか普段はお目にかかれない方と年に1回、お会いして、
日本文化の神髄ともいえる茶道の作法に則り、
会話を楽しみながらお茶事をたしなむ。
 
嗚呼、日本文化の奥ゆかしさと雅さと言ったら、なんて素晴らしい!
 
日本人に生まれてよかった。
茶道という世界に巡り逢えてよかった。
 
5時間もの正座と着物でのお運びさんは確かにきついけれど、
それもまた、楽し。
 
そんな着物三連ちゃんが、無事、終わった。
 
 

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