2017年9月13日水曜日

お食い初めの準備

 
 
 
 
 
 
9月17日、初孫の志帆が生後100日を迎えるので、
その日に『お食い初め』のお祝いをすることになった。
 
『お食い初め』のお祝いは、志帆の親である長女達が行うもので、
そのまた親である私は、本来、お呼ばれする側だと思うのだが、
「料理関連はよろしく」ということで、こちらに丸投げされてしまった。
 
実は自分の娘が生まれた時は、二人とも海外転勤の真っ最中だったので、
私自身は『お食い初め』なるお祝いはパスしてしまって、
どんなことをするのか、どんなものを用意するのか、全く知らない。
 
そこで、ネット検索したところ、
いろいろな人が作った『お食い初めの料理写真』というのがぞろぞろ出てきて、
それを見ている内に、参考になっただけではなく、
ムラムラと闘志が湧いてきた。
 
お宮参りの時の記念品として、
伊勢山皇大神宮でいただいた『お食い初めセット』なるものも娘のところにあったが、
娘に写メして送ってもらうと、
漆のものではなく、4点すべてが白い陶器に花車の絵が描かれたもので、
私の思い描く『お食い初めの器』とはちと違った。
 
そこで、家中の漆の器を引っ張り出して、漆の角盆の上にセットし、
陶芸工房で造った陶板の大皿を、鯛の塩焼き用に使用することにした。
 
しかし、お祝い用の『祝い箸』と紅白の敷紙は地元のデパートやスーパーでは
手に入らなかった。
そうしたものは季節商品なので、お正月が近くならないと置かないらしい。
 
そこで、『結納』のアイテムを扱うコーナーがある横浜高島屋ならと思い、
昨日、雨の中出掛けると、
思った通り、両方とも高島屋で手に入れることが出来た。
 
ネットで鯛のしっぽに水引のついた紅白の紙が巻いてある写真を見つけ、
格好良かったので、
それに近しい感じにしようと、100均で買った祝儀袋を解体して、
水引のかかった鯛の胴巻きも自主制作した。
 
そして、何と言っても嬉しかったのは、
今週、最寄り駅のデパートで開催の『金沢名品展』で、
朱塗りの蓋付きの器に出会えたことだ。
 
骨董屋コーナーの一角にあったその器は未使用のもので、4客しかなく、
しかも煮物椀というには直径が12センチぐらいしかない。
 
5客揃ってなんぼの和食器なのに4客しかないせいで、
1客3000円と破格にお安い。
 
朱塗りの蓋には、松と鷹の金蒔絵が施され、
蓋の持ち手の部分が均一ではなく、まるで月のようなデザインでしゃれている。
 
小ぶりなので、お食い初めのお椀として使うのにぴったりだ。
 
初孫のために用意した初めての食器。
 
「一生、食うに困らないように」の願いを込めて行われるお祝いに、
まるで武家のお姫様が使うような朱塗りに金蒔絵のお椀とは・・・。
 
銀のスプーンをくわえさせるのもいいけど、
それは西洋の儀式だから、
日本人の子どもとして、これ以上ふさわしいものはないのではなかろうか。
 
歯が丈夫になるようにと神社の黒石で歯茎をこんこんするとか、
梅干しが何とかというのには興味がないので、パスすることにし、
私の考える『お食い初め』の器が揃った。
 
作るお料理は『鯛の塩焼き』『お赤飯』『はまぐりの潮汁』『紅白なます』・・・とか。
 
まるでお正月のおせち料理とそっくりだ。
 
そういうことならと、近所の魚屋さんに仕入れをお願いしたり、
買い出しをいつして、いつ作るかなど、段取りをするのも楽しい作業だ。
 
ついでに色紙に毛筆で『お品書き』を書き、
赤い扇に鶴がついているお正月のお花用の飾りが家にあったので、
柄の部分を色紙の裏に木工用ボンドで留めてみた。
 
大して上手な文字でもないが、雰囲気だけは出たので、
お食い初めの演出と記念品としてはなかなかいいのではと自己満足。
 
こんな感じで、久々に家の大掃除もしたし、器も揃ったので、
あとはお料理当番をして、
日曜日、孫の生誕100日を心からお祝いしようと思っているばぁばなのであった。



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