2017年5月1日月曜日

GW前半 版画家として

 
 
 
 
 
今年もゴールデンウィークに突入して、今日で3日目。
お天気はずっといいのかと思っていたら、今日は大気が不安定で、
雨が降っていて、雷も鳴っている。
 
しかし、私はゴールデンウィークに入ってから、ほぼ1歩も家から出ずに、
せっせせっせと版画の摺りに精を出している。
 
4月半ばまで、スペイン旅行にいっていたので、
そこで中断していた版画制作を再開したというわけだ。
 
スペインに行く前に2点分の小品の彫り作業を全部終えていたと思っていたのだが、
いざ、続きの作業をしようと思ったら、
まだ、彫りの作業が終わっていないことが判明。
 
スペインで遊びほうけて、自分がどこまでやったのかさえ、忘れていた。
 
慌てて、デリケートな『飾り彫り』と呼ぶ作業と
紙のズレを防ぐ役目の『見当』を彫って、
いよいよ試し摺りから。
 
今回の小品は6月初めの紫陽花展に出品予定だが、
額装のこと、長女の出産のことを考えると、早めに仕上げておかなければ・・・。
 
2点はそれぞれ2つの作品からなり、ふたつでひとつの作品だ。
つまり、2点一緒に摺って、ひとつの額縁にふたつの窓を開けて飾るつもり。
 
同じ時計草をモチーフにしているので、タイトルも2点共通のスタイルにしようと
摺っている最中に考えた。
 
「明」と「快」にするか
「爽」と「快」にするか
まだ、ちょっと迷っている。
 
お手頃価格になる予定だし、
小品だからトイレにだって掛けられるような大きさなので、
両方欲しいといわれたときに「明快」になったり「爽快」になると面白いのではと
思っている。
 
どちらになったのかは6月、会場に確かめに来ていただけたら嬉しい。
 
これで、2016年6月から2017年5月までの1年間の制作が終わった。
 
思えば、長女が彼を紹介したいと言ってきたのが昨年4月。
そこから、婚約、両親顔合わせ、入籍と同居、結婚式、妊娠発覚と
次から次へと変化の1年だった。
 
その時々に感じたことを作品に落とし込みたかったが、
あまりの展開の早さに追いつけないぐらい。
 
そんな我が家の変化が作品の後ろには潜んでいる。
 
今年初めは2ヶ月間、帯状疱疹で死んでいたけど、
4月はスペインで大いに楽しんだし、今は今月末の出産を心待ちにしている。
 
家族や自分の人生の変化を慈しみながら、
作品を創れることは幸せなことだとあらためて感じる。
 
外は春雷の雷鳴が轟いているけど、
心には薫風が吹いている。
一仕事終え、スペイン土産のいちぢくチョコが美味しい。

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