2016年1月22日金曜日

興奮の『或る列車』体験記

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
19日から2泊3日で長崎に行き、
20日に念願の『或る列車』に乗車してきた。
 
『或る列車』とは、ななつ星で一躍有名になったJR九州が、
鉄道模型の神様・原信太郎氏の制作した模型を元に、
ななつ星と同じく水戸岡鋭治氏に依頼し、デザイン・設計して、出来た豪華列車。
 
ななつ星に勝るとも劣らないものをとの意気込みで、
車両のみならず、提供される食事やスイーツ、器や調度品など、
すべてにこだわり抜いて創られている。
 
まだ、2015年9月に運行されたばかりで、
何回かテレビや雑誌にも大きく取り上げられ、2時間の特集番組などもあって、
見れば見るほど知れば知るほど、どうしても乗ってみたいと思っていたけど、
個人で取ることは到底出来ないなと思っていた。
 
今回はJR東海の50+というツアーの企画を申し込み、実現したのだが、
『或る列車』だけで24000円、
それに九州への往復の旅費、2泊分のホテル代など考えると、
82300円のツアー代金はかなりのお得ということになる。
 
ツアー定員は34名で、これは『或る列車』1台の定員いっぱいという人数で、
参加者は旅行に慣れた方達ばかりで、
目的はこの『或る列車』に乗ることと、はっきり絞られているので、
初対面なのに、みんなのテンシャンも一体感もハンパない。
 
列車は2両しかなく、見ての通りの渋い金ぴかという感じで、
1号車と2号車は全く雰囲気が違う。
34名は1号車か2号車に振り分けられ、自分たちの好みは反映されない。
 
1号車は華やかで可愛い感じで、開放的な空間。
2号車は完全に個室に区切られており、渋くて落ちついた大人の空間だ。
 
私達は2号車を割り振られ、友人とふたり150分の走行中、
ひたすら食事とスイーツと各種ドリンクを楽しみ、
感激のあまり、興奮しながらおしゃべりし、あまた記念撮影して過ごした。
 
成澤由浩シェフがプロデュースするランチボックスとスーツ4品が次々饗され、
2時間半、とにかく食べ続け、
フリードリンクなので、乾杯のシャンパン、日向夏のジュース、ワイン、
八女茶(これが絶品)、紅茶にコーヒーと注文して、
お腹いっぱいは言うまでもない。
 
事前に知っていたこだわりの木工細工やイスやカーテンの織物、
陶器の器や、グラス類など、制作者の思い入れやこだわりを感じるものばかりで、
現物を見ればより一層その思いが伝わってくる。
 
1号車の人も2号車に撮影しにやってくるし、
乗務しているスタッフも笑顔と丁寧な対応で、おもてなしマインドを発揮し、
この2時間半を存分に楽しんで欲しいという気持ちとここで働くプライドを感じた。
 
本当のところは雪の影響で、1日目の新幹線が少し遅れ、
乗り継ぎの特急に乗れず、行程がずれ込んだし、
2日目の軍艦島クルーズと上陸は強風のため、欠航になって、行けていない。
 
そのため、急遽、軍艦島に関しては、
出来たばかりの軍艦島ミュージアムに行ったのだが、
そこも予想以上によかったので、廃墟への上陸は叶わなかったが
当時の様子をデジタル映像や復元資料で仮想体験することが出来た。
 
旅の2大目的の内のひとつが、叶わなかったという見方も出来るが、
荒海に無理して出ていって、船に酔ってしまったら、
『或る列車』のスイーツも食べられなかったに違いない。
 
個人的には、まずは『或る列車』に乗ってみたいという願いは叶ったので、
今回は本当に満足、
そう思っている。


0 件のコメント:

コメントを投稿