2015年11月10日火曜日

初体験 株の売り抜け

 
11月4日に上場され、市場に出た日本郵便関連の株が、
かんぽ生命・ゆうちょ銀行・日本郵便と3つあり、
いずれも好調なスタートをきって、株価が上昇している。
 
未だかつて株というものを1回も買ったことなない私だったが、
ある銀行の担当さんに勧められ、
ひと月ほど前に申し込み、
かんぽ生命とゆうちょ銀行の分を少しだけ買ってみることにした。
 
あまりの人気に、当初何百万分も買いたいと申し込んだ人も
証券会社や銀行側で、みんな平等に少しずつという取り決めがなされ、
私もそのとりきめの分だけ買っていたのだが・・・。
 
それがそれが、ビックリするほどの上昇をみせ、
とりわけかんぽ生命が先週の水曜日に売りに出されるや
次の日には早々に買ったばかりのものを売却する動きになったとか。
 
私はそんなこととはつゆ知らず、
株というものはしばらく持っていて、いずれタイミングをみて売るものだと
認識していたので、
買って数日で売り飛ばすなど、天から考えずにいた。
 
そんな時、担当の女性から電話があり、
「けっこう皆さん売っていますが、いかがなさいますか」と打診があり、
思いも寄らない展開にオロオロ。
 
自分で株価の動向を見る画面をパソコン上に出すことさえしたことがない
無知な人間が、今何をすべきかさっぱりつかめなかった。
 
それでも新聞の株価のページぐらいは見ることができたので、
生まれて初めてしげしげと覗き込み、
先週の金曜日の終値がなんと4190円だったことを確かめた。
 
1株2200円だったものが次の日に4190円になるとは
いったいどういうこと?
 
それが、売り注文の嵐が吹き荒れたらしく、以後はどんどん失速して
月曜日の終値は3640円。
 
株価は1分ごとに変わるので、1日の内でも上げたり下げたりしているが、
結果的に言えば、4190円を最高値にして、どんどん下がっている状態だ。
 
とはいえ、
2200円だと思っていたものがたった4日間で3640円になるとしたら、
それこそまだまだ十分に大もうけと言えるだろう。
 
額に汗して働くのが馬鹿らしくなるような大化けぶりだ。
 
まだ年末にかけ、上がるという人もいる。
昨日、ニューヨーク株が値を下げたから、今日は下がるという予想がある。
 
でも、たった1日なのに、株価が気になってそわそわしている自分が嫌になる。
結局、毎日、数字の上がり下がりに一喜一憂することが
どうにも性に合わないと感じた。
 
そこで朝の一番に銀行に向かい、
担当の人に「とにかく朝イチで売ります」と宣言した。
 
昨日の夕方、右往左往していたはずなのにどうしたことと目を丸くされたが、
「どんな値になっていようと構わない。
株価に翻弄されるのが駄目みたい」というと、
了解して、売り方の手順を丁寧に教えてくれた。
 
結果は1株3660円で昨日の終値より20円高。
私にしては上場の出来だ。
 
これで、あぶく銭が結構な額、転がり込むことになる。
 
嬉しいような、そうでもないような不思議な気持ち。
これで明日からかんぽ生命の株価に一喜一憂しなくて済むことの方が
嬉しい。
 
人間、コツコツ真面目に働いて対価を得るのが本当なのに・・・。
そんなことを思いながらも、
本日の大仕事を朝イチに終え、
「株を高値で売り抜ける」という初体験は無事、終了した。

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