2015年8月1日土曜日

ホタル柄の新作器

 
 

 
 
 
先週の土曜日に釉薬をかけたばかりの作品が、早くも焼き上がってきた。
 
今回のものは直径30センチの大皿に
初めて鬼板という顔料を使って絵を描いたので、
それに合わせて使えるように他の器にも共通の絵柄を描いてみた。
 
大皿のテーマは『水辺のホタル』
 
赤土で作った大皿に
化粧泥という絵の具状に溶いた白い粘土を刷毛であらかじめ塗って素焼きをし、
それに鬼板と黄色い染料で線描の水と水草、ホタルが描かれている。
 
通っている陶芸工房で器に絵を描く人はほとんどいないので、
材料だけ教えてもらって、後は自分で試すしかないという
実験的試みでできた作品である。
 
絵柄の感じはまあまあイメージどおりに出来てきたが、
透明の釉薬と鬼板との相性が今イチで
はじいてしまう部分があったのは残念。
 
しかし、周囲のメンバーはけっこうな率で大皿に割れやひびが生じているので、
それに比べれば最後までいききったので、上出来なのかもしれない。
 
他の小さめの器にもついでにホタルを飛ばしたところ、
女性好みの可愛い器が出来上がってきたので、
どんな風に使うか考えるのが楽しみだ。
 
10月始めに予定されている展示会の出品作品としても使えそうなので、
一安心。
 
今回の私のテーマは
『日本のアフタヌーンティ』
 
午後に友人を招いて、和菓子やおせんべいやクッキー、チョコレートなど、
和洋取り混ぜたお菓子でお茶をしながらおしゃべりするという
日本ならではのお茶スタイルに合わせた器のラインナップである。
 
磁器の洋食器を使わずに陶器の器だけで
和菓子も洋菓子も盛り付けようと思っている。
 
他に共通のテーマとして『大皿』というお題が出ているので、
『水辺のホタル』はそちらに並べるつもり。
 
徐々にラストスパートに入ってきた展示会向けの作陶だが、
出来上がってきた作品と過去の作品をただ並べるだけでなく、
敷物や見せ方など、テーブル全体のセッティングにもセンスが問われている。
 
今日の工房はいつになくおじさん達が真剣で、
無駄口ひとつ叩かずに、ろくろにしがみついている姿から
『話しかけないで』オーラがにじみ出ていた。
 
きっと、それぞれ思い描くテーブルセッティングに向け、
最後の作陶に忙しいのだろう。
 
ただでさえ暑いのに、
思い通りにいかないもどかしさゆえか頭から湯気が立ってみえるほどの空気に
おじさん達の可愛さを感じる。
 
私はと言えば、
本日、新たに創った3点の器をビニールシートに包んで
再来週の削りに備え、
大量に焼き上がってきた器を新聞紙にくるんで持ち帰ることが出来た。
 
たかだか陶芸歴3年半、
なのに
ちょっと余裕のヨッちゃんの私なのである。

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