2015年7月5日日曜日

ひとりご飯を楽しむ

 
 
 
目下、我が家はダンナが自転車のレースに出るため、北海道に行っているので
私ひとりである。
 
お気楽ご気楽で、楽ちんなのはいいが、
だんだんいい加減な生活態度になってくるのは否めない。
 
特にご飯作りはひとり分だけ作ることが難しいので、
手抜きもいいところだ。
 
しかし、世のひとり暮らしは老いも若きも同じだが、
外食ばかりになったり、
自宅ご飯も品数を作れないので栄養が偏ったり、
栄養不足になったりする。
 
私の場合は元々食べることに貪欲なので、
あまりあてはまらないといいたいところだが、
それでも凝った料理や1品にたくさんの食材を使うものは作らなくなる。
 
どうしても枝豆を茹でるとか、お刺身を出すだけとか、
しょうが焼きを焼くとか、冷や奴に納豆をかけるとか、
よくいえばシンプル、悪くいえば手抜き料理が並ぶことになる。
 
そこで、本日はすべての料理を自作の陶器の器に入れ、
ちょっと小じゃれた感じにして食べようと考えた。
 
メインの器は足のついた黄瀬戸と織部がかかっている細長い器だ。
個展の時にチョコレートをいれてお出ししたもので、
細長いから、
ミニトマト、クリームチーズのトリュフソースのせ、チーズクラッカー、
岩手のアンテナショップで買った牛タンのペッパー風味という
4種盛り。
 
肉っけはとしては生協で注文したレバーと砂肝の甘辛煮を
白土と赤土のマーブル柄小鉢に盛ってみた。
(ダンナは既製品を出すと機嫌が悪いので、お総菜はひとりの時用)
 
左手前は山形の夏の定番(名前は忘れた)
トウモロコシと枝豆と、きゅうりを同じぐらいのサイズに切って
おかかとお醤油をかけたもの。
(これに生のナスも入れるのが山形流かも)
 
こちらは赤土で作った小鉢に
テープワークを施して茶そばという釉薬をかけたもの。
渋い器に野菜の鮮やかな黄色やグリーンが映えている。
 
右手前は皮付き新じゃがを茹でたもの。
右奥の黒い器に入っている明太マヨをディップとしてつけていただく。
じゃがいもは綱が器の縁についているようなてびねりならではの器に入れてあり、
ただ茹でただけのじゃがいもなれど、面白い器にはいっているせいで
なかなか雰囲気がいいのではと
自画自賛。
 
よく考えたら、今日の晩ご飯は
じゃがいもとトウモロコシと枝豆を茹でただけ、
マヨネーズに明太子を混ぜただけ、
きゅうりを賽の目に刻んだだけという
料理ともいえない料理の数々だ。
 
しかし、器を選びさえすれば、なかなかどうして
ちゃっかり夕ご飯の体を成しているから驚きだ。
 
もちろん
今晩のおかずに合うのは写真2番目の黒ビール。
新潟で作られているスタウトビアで
この夏、はまっている逸品だ。
 
ご飯のアテになるようなものは何も無いので、
ご飯は食べず、
ひとり黒ビールを飲みながら、
あちこち迷い箸でおかずをいただき、
すっかりオヤジ風晩酌も板についてきた。
 
ただし、オヤジはオヤジでもうらびれたひとり暮らしのオヤジではなく、
器がいいと小料理屋に出掛けたオヤジみたいになる。
 
いいじゃないか、ひとりの夜は。
ダンナが戻る週末までのお楽しみ。
 
時には小料理屋の女将みたいに自分に突っ込みを入れながら、
ひとり小料理屋の夜は更ける。
 


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