2015年6月8日月曜日

今年も紫陽花展の季節

 
 
 
 
 
今日から第16回紫陽花展が始まった。
 
会場を関内駅前にあるガレリア・セルテに移して、
メンバーも9名から7名になった。
 
今日は夕方からオープニングパーティだったので、
それぞれパーティ料理の買い物や調理を担当して、
女性ばかりの展覧会らしく華やかで彩りよく、しかも食べておいしいものが
たくさん並ぶ豪華なオープニングパーティになった。
 
私は例年通り、キッシュとピクルスを作ってくる担当だったので、
2時半にキッシュが焼き上がるよう準備して、
アツアツのキッシュと2日前から仕込んだ冷え冷えのピクルスを車に積み、
ダンナに運転だけ頼んで、3時半に会場入りした。
 
ここの会場はいままでの2箇所の会場と違って、充実の厨房設備が整っており、
現場でカナッペやサラダ類、カットフルーツ、唐揚げの盛り付けを
担当しているメンバーは、すでに厨房で忙しくパーティ準備に余念がない。
 
今までと会場が違っても
心優しいお客様がそれぞれの作家を追いかけ、今年も集まってきてくださっており、
4時半のスタート時にはにぎやかに乾杯の声が上がった。
 
9名のメンバーから2名が脱退し、
更に今年で卒業したいといっているメンバーが3名いることを思えば、
16回目を迎えた紫陽花展も、ちょっと風前の灯火状態なのだが、
そんなこと微塵も感じさせずに
いつもどおり和やかに今年の展覧会もスタートしたようだ。
 
昨日の搬入・セッティングの時も
新しい画廊という初めての環境にもかかわらず、
7名の作家の位置取りは驚くほど速やかに決まった。
 
誰ひとり「私、どうしてもここに飾りたい」だの「この場所は嫌」だのといった
わがままを言わず、
さりとて、至極自然の流れの中で、当然のごとくにその作品に適した場所が選ばれ、
当人も周囲も納得の上で場所が決まっていく。
 
どこのグループ展でも多少、位置取りでのもめ事や駆け引きはあるものだが、
それが全くなく、かといって誰かが一方的に決めるでもなく
「会場全体でひとつの作品としてどこに何を置くか」について
みんなの合意の元、すんなり事が運ぶのである。
 
「それが16年の経験よね」と誰かがいい、
「もう、あ・うんの呼吸ですよ」と誰かが受けた。
 
そう言える仲間は得難いものと思いつつ、
それでも別れの時は近いのかもしれない。
 
私の作品は会場の外からもよく見える入り口左の一部屋を全部いただいた。
スペースとしてはもらい過ぎとも思うが、
「そこはハギワラさんで決まりね」とすんなり決着がつき、
他の壁面の位置取りに話は移っていったので、素直にそこを使うことにした。
 
個展の時のメインの壁を飾った5枚の作品が
今度はちょっと順番を変え、
2面の壁に振り分けられ、掛けられている。
 
壁面がベージュ色の画廊なので、
いつもの白い壁のギャラリーと趣が違う。
 
静かなたたずまいで、落ちついてみえる。
 
今日はキッシュを焼いたり、パーティで接客したりで、よく作品を見ていないが、
明日からは会場に行って、作品群をしっかり鑑賞しようと思う。
 
もしかしたら、もう油絵や日本画の隣に自分の作品が並ぶことはないかもと思うと、
16年の年月が別の意味を帯びてくるかもしれないから。

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