2015年6月1日月曜日

イタリア紀行3  ご当地グルメに舌鼓

ナポリのピザ・マルゲリータ
 
アラビアータとアルベロベッロ地方の地ワイン
 
ローマのピザ・カプリチョーザ
 
 
 
旅行で食が重要なことはいうまでもないが、
今回のイタリア旅行では北から南まで移動する間に
たくさんのご当地グルメを楽しむことが出来た。
 
ツアーの1回にかける食事の予算はさほど多くはないと思われるが、
それでも旅行会社は行く先々のご当地料理の中から評判のいいものを選んで
出してくれていたように思う。
 
中でも印象に残っているのは2種類のピザ対決で、
ひとつはナポリのピザ・マルゲリータ、
もうひとつはローマのピザ・カプリチョーザだ。
 
いずれもこれをひとりで食べるのかと驚くほどに大きく、
石の焼き釜で1枚ずつ焼いて、焼きたてを提供してくれる。
 
ナポリの方は耳が膨らんでもちもちした生地に
たっぷりのトマトソースとチーズのシンプルかつ王道の味。
 
ローマの方は薄い生地にトマトソースとチーズを敷き、
マッシュルーム、アーティチョーク、生ハム、卵などの具をこれでもかとのせた
贅沢な逸品。
 
ピザ対決のみんなの軍配は、いずれ甲乙つけがたいものの
ややシンプルなマルゲリータに挙げる人が多かったようだ。
 
他にもキノコのフィットチーネ、シーフード・リゾット、イカスミのパスタ、
ブロッコリーのオレキエッテなど数々のパスタ料理はいずれも美味だった。
 
また、イタリアの地方によって異なるブドウで作られたワインも
その食事に欠かせないものということで、
昼食にも夕食にも必ずといっていいほど注文し、水代わりに飲んでしまった。
 
水代わりというのは単なるもののたとえではなく、
ヨーロッパではレストランで注文する水の値段とワインの値段はほとんど一緒で
1コインぐらいの差しかない。
 
ワイン1杯3~4ユーロというあたりで、
そのワイングラスは驚くほど大きいから、日本のレストランの2杯分ぐらい入る。
 
あるところでは750ミリリットルのワイン1本を3人のグラスにつぎわけ、
それをグラスワインとして提供してくれるのだから、
ここで水を飲んでいる場合じゃない。
 
イタリア・ワインの銘柄としてもっとも有名なのはキャンティだと思うが、
日本でもおなじみ、下半身をワラに包んだふっくらしたボトルの赤ワインは、
フルーティで軽めでくせのない飲みやすさだ。
 
また、ラクリマ・クリスティ=キリストの涙という何ともステキなネーミングの
赤ワインもキャンティより少し重くて深みのある味わい。
 
ほかにも「ここは白ワインが有名です」と言われれば、素直にそれを注文し、
この肉料理には赤ワインが合うと思えば、
ランチに引き続き夕食にも注文するといった調子で、
連日、ホテルにたどり着く頃にはほろ酔い気分だった。
 
イタリア国旗の赤・白・緑は
トマトとニンニクとオリーブの色だというが、
その3種の食材に限らず、
数多くの本場の味を堪能し、
それらが思い出の1ページを彩ってくれたことは間違いない。
 
 


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