2014年11月30日日曜日

最後の晩餐

 
 
 
 
 
遂にダンナが明日の朝、マレーシアに向け出発する。
最後の週末ということで、家族4人揃ってのディナーに出掛けた。
 
長女が仕切って、土曜日の夜に
以前1回行ってとても美味しかった『シェ・フルール横濱』を予約した。
 
ダンナはやっぱり娘が何かしてくれるのは無条件に嬉しいらしく、
ニューヨークでも見せなかったようなご機嫌な表情で写真に収まっている。
 
上機嫌ついでに、食前酒に続いて、2本もワインを開け、
久しぶりに美味しい料理と楽しい会話に時を忘れた。
 
これで、明日からは4人が4人ともバラバラにひとり暮らしかと思うとちょっと切ないが
これも我が家の大きな岐路なんだと考えている。
 
人は出逢いと別れを繰り返し、人生を進んでいく。
今はちょうど新しい形態を模索してバラバラになるけれど
それぞれの置かれた場所で一生懸命生きることで
新たな出逢いもあるだろうし、
新たな道が拓けると信じたい。
 
冗談抜きで最近はダンナの笑顔の写真がなくて、
いざという時どうすりゃいいんだと思っていたが
「お父さん、いってらっしゃい」とチョコレートで書かれたプレートを前に
少し照れたような笑顔を見せていたので、
私はなんだか安心した。
 
4人4様、来年は新しい人生をと模索中。
 
「でも、核になっているのは家族でしょ」とばかりに
今度は次女の発案で幾枚かの写真が一度に飾れる写真立てを購入し
とれたてのファミリー写真やニューヨークの記念写真などを盛り込み
プレゼントした。
 
スーツケースの真ん中にそれを偲ばせ、
クアラルンプールについたら、自室の机に飾ってくれることだろう。
 
18年前、ダンナだけが大阪に転勤になり、
女性軍はシンガポールに残ることになった時も、
同じプレゼントをしたことがある。
 
その時は私が写真立てを作り、引越荷物の布団の間に偲ばせ、荷物を出した。
 
こんな風に思い出作りも子どもの代に受け継がれ、
時は流れていく。
 
明日、成田空港にダンナを送り届けたら、
木版を彫ったり摺ったりの折々に、
今日の写真立てのことやディナーの時の笑顔を思い出すだろう。
 
私は父譲りの無類の写真好きなのだが、
写真は紙に焼いて写真立てに入れたり、アルバムにまとめてこそ、
思い出として定着するような気がしてならないのだ。
 
さて、しかし、その前に段ボール大箱2つ、大スーツケース1個
ゴルフバッグ、機内持ち込み手荷物限界のバッグ1個
こいつをダンナと共に成田まで運ぶという大仕事が明日、待っている。
やれやれ・・・。

2014年11月27日木曜日

ひとり暮らしにカウントダウン

 
 
 
ダンナが御年64歳10ヶ月にして再就職を決め、
マレーシアに飛び立つ日がいよいよ迫ってきた。
 
9月にその話が本決まりになり、自動車関連の工場を経営する会社の
現地社長という名目を得て、
ようやく長きにわたったプー太郎生活に終止符を打つ。
 
武士は食わねど高楊枝を決め込んでいた人生に一大転機を迎え、
ニューヨーク旅行の前後からにわかに現役復帰に向け動きが慌ただしくなり、
大阪本社に飛んだり、クアラルンプールに飛んだり、
また、大阪本社に戻されたり、ちょっとだけ家に戻ってはまた大阪に行ったりしていた。
 
が、遂に来週の月曜日の朝、クアラルンプールに向け機上の人となる。
 
夕べの最終の新幹線で、出発直前、横浜に戻ってきたのを、
私は運転手として新横浜駅までお出迎えし、
今日はダンナは国際免許への書き換えやら、
引越荷物をくくるための段ボールその他を買いにあちこち行ったらしい。
 
結局、
しがない中小企業の現地社長さんがそうそう優遇されるはずもなく、
以前の海外転勤の時の概念を度々くつがえされる厳しい門出になりそうだ。
 
ここ数年、趣味としてきた自転車とヨットも当分はお預け状態で
邪魔くさいことに2台の自転車は家の中に置いていかざるを得ないらしい。
 
幸いヨットは家の中にはないから、かなり増えたウエアが残るぐらいだが、
今回は「包丁1本さらしにまいて~♪」な感じで
最低限の身の回りの衣類や鍋釜とゴルフバックを
許容限度の90㌔目指して荷造りし、自力で運び込むという。
 
ヤレヤレ、初老の体にむち打って、ご苦労様。
 
送りだす私としては
今夜は家にストックされている大量のワインを少しでも消費するため
久々に豪華ディナーを作ってみた。
 
ひとりで食べる夕飯にここまで大量の料理は作らないし、
ワインもひとりでは飲まないから、週末まで限定の大盤振る舞いだ。
 
「鯛のグリル イタリアントマトソース添え」
「スパイシーミートパイ」
「季節野菜の甘酢漬け」
「ボストン土産のチーズ 6穀クラッカー添え」
「サクサクシナモンパイスティック」
「くるみとアーモンドとミックスベリーのオートミールクッキー」
 
こりゃ、これだけ食べて痩せろという方が無理。
 
独り身になったら絶食するぞ~。
あらためて、そう、かたく誓った私である。

2014年11月25日火曜日

表千家 教授者講習会

 
 
 
しぽしぽと小雨が降る中、大船の鎌倉芸術劇場全館を借り切って行われた
『表千家 神奈川同門 教授者講習会』に出向いた。
 
朝9時、降り立った大船駅には
キモノに雨対策を施した大おばさまが大量に押し寄せ、
列をなして会場に吸い込まれていった。
 
その数、500~600名ほどだろうか。
 
私も同じお社中で教授免許を取得しようと研鑽をつんでいる仲間4人と
というか、先生の代教をなさっているサブの先生を始めとする、
古株のおばさまに混ぜていただき、初参加と相成ったのである。
 
この会は年1回行われ、
テーマを決め、あらかじめ選ばれた何名かにお点前を実際にしてもらい
それを担当の宗相が見て、注意したり解説したりする講座と
その宗相がテーマに添ったレクチャーをする講座の2部構成になっている。
 
今回の午前中のテーマは
『茶杓飾り』
『茶筅飾り』
『薄茶』の3つ。
 
今年の担当の宗相は『菅田浩行宗相』
昨年亡くなった宗相の息子さんだとかで、まだ60前後の若い宗相だ。
 
大ホールの舞台にはまるで歌舞伎の世話物みたいな二間続きの座敷がセットされ
宗相が二間の真ん中に座り
4人ひと組のパフォーマーのおば様達が座敷の外から席入りする。
3名は正客・次客・お詰めという役割のお客さんで、
1名は亭主という役割のお茶を実際に点てる人である。
 
この会のドレスコードは「キモノ着用のこと」なので、
どこを見ても男も女も老いも若きも、全員キモノ姿である。
それって現代日本にあって、かなり希有な光景だなと感心しながら
会は粛々と始まった。
 
パフォーマーの一挙手一頭足を宗相がつぶさに観察し
まちがった所作や意味をなさないやりとりなど
気になる点をを指摘していく。
 
舞台にあがって、ライトに照らされ、
500~600名の観衆にじ~っと見つめられた上に、
宗相に時折、「待った」をかけられる。
 
想像しただけで手は震えるようだが、皆、その心臓の高鳴りを押さえつつ
静かに粗相のないようお点前を進めていく。
 
しかし、中盤、亭主が萩焼の茶碗を両手で回しながら温めていると
宗相の手がいきなり伸びて茶碗をつかみ、
「今、本当に温めようと思ってなさいましたか」とおっしゃった。
 
亭主の心臓は一瞬止まったのではないかと想像するが、
要は「萩焼や楽茶碗のように温まりにくい焼き物を型どおり温めても温めきらない」
ということがおっしゃりたいらしい。
 
それを口でおっしゃらずに、滞りなく進めていると思っている亭主の手元の
茶碗にいきなり手を突っ込んで止めたのだから、会場はどよめいた。
 
言葉遣いは丁寧ながら、大きな男性の手がにゅっと伸び
「すべてはお客様に喜んでもらうため。
今のやり方では一番おいしい一服を差し上げようという心遣いが感じられない」と
怒られてしまったのだ。
 
そんな風に舞台の上のメンバーはドキドキな体験だと思うが
実際の所作を見ながら、所作にはすべて理由があるということを解説されると、
見ているこちらは大変分かりやすいし、納得がいく。
 
茶杓飾りの意味、茶筅飾りの意味もよく分かったので、
とても有意義な講座だった。
 
お昼ご飯と呈茶の一服(半生菓子とお抹茶)を挟んで
午後の講座は
『茶杓の歴史と有名な茶杓』
『歴代家元の花押とそれぞれの家元好みの道具』
『茶事の流れとしつらえの意味』
『七事式に用いる道具』という4つで
それぞれ問題集形式になっているテキストの答え合わせと解説だった。
 
同じ宗相の講義で2時間たっぷりお話を伺い、
なかなか充実の1日であった。
 
個人的にはお茶の教授者になる気はさらさらないのだが、
いざ教授者になろうと思ったら、茶の道はかなり遠く厳しいと
その世界の奥深さを垣間見た気がした。
 
雨脚が強くなる前に帰ろうということで、
お仲間とはお茶飲みもせず帰ってきたが、
さて、今日の会場にいた膨大な数の大おばさま達、
いつもはどんな茶の道にいそしんでいらっしゃるのか、
ちょっと気になる秋の夕暮れなのだった。

2014年11月19日水曜日

諸行無常の秋

高倉健さんが亡くなった。
 
義理と人情を秤にかけりゃ、義理が重たい男の世界。
 
今どきはものごとを決める時に義理と人情を秤にかけるなんてことはせず、
欲得勘定で動く人がほとんどのような気がするが、
高倉健という人は
義理を大切にするだけでなく、人情にも厚い人だったらしい。
 
寡黙で頑固でストイックでけれど心根は優しい。
そんな日本男児のあこがれが、またひとつ消えてしまった。
 
今朝はどこのテレビも新聞も
「ひとつの時代が終わった」とさかんに特集番組を組んで、その死を悼んでいた。
 
諸行無常とはお釈迦様の言葉で
「ものごとには永遠に続くものなどひとつもない」という意味だが
今日の健さんのニュースでも同じことを感じた。
 
さて、その諸行無常は私の身の回りでも起こっている。
 
私が参加している『紫陽花展』という女性9名のグループ展は
今年の6月に15回の記念展を行った。
 
最初はギャラリーヨコハマという画廊のオーナーがかき集めた
女流画家の寄せ集めのグループ展だったが、
それがなかなかいい感じにまとまって、
もめ事などもなく10年経ったところで、当初の画廊が閉鎖になった。
 
ここでこのグループもこれまでかと思いきや、
岩崎ミュージアムという別の画廊が企画展として引き継いでくださり、
15回展を迎えるにいたったというわけである。
 
その記念展に際し、私が
「20回展を目指して、鋭意努力するので応援よろしく」みたいなことを
挨拶文に書いて、機関紙に載せてもらったのだが、
こともあろうか
「画廊の形態が少し変わるので、企画展は今年で・・・」との申し出があり、
あえなくここでの展覧会開催が終了してしまった。
 
と同時にメンバー9名の内、2名が脱退。
他に3名ほどが「じゃあ、私も辞めようかしら」みたいなことを言い出した。
 
「はぁ?何なんだ、てめえら!」
と語気が荒くなりそうなのをグッとこらえ、
とりあえず、関内駅前の別の画廊を来年6月に押さえ、
年末の忘年会で、冷静に今後の事を話し合うことになった。
 
そして、忘年会の日にちが迫ってきた昨日、
その中の辞めない表明をしているひとりから連絡が入った。
「忘年会はどこでやるんですか?」
 
「もちろんいつもの荔香尊酒家よ~」と返すと
「荔香尊酒家、閉店したみたいですよ」と予想もしない情報が・・・。
 
ここの中国人社長さんとはすっかり仲良しになり、
毎年4月始めにミーティング、6月終わりに打ちあげ、12月に忘年会と
年3回、私たちだけの特別メニューでコース料理を楽しんできた。
 
今年の6月24日も同様、15回展の打ちあげをしたのだが
そこで2名の脱退が正式決定し、更には3名がぐずぐず言い出した。
あわや紫陽花展もこれまでかと、諸行無常を実感したのは正にこの時だったが
まさかその1週間後にレストラン自体が閉店していたとは・・・。
 
昨日、閉店を知らせてくれた友人にこうメールを送った。
「岩崎での展覧会も終わり、常用のレストランも同時に閉店。
ああ~、世の中、諸行無常ですね」と。
 
すると友人からこう返事が返ってきた。
「ならば、ガツっと新しいページをめくっちゃいましょう!!」
 
彼女のしとやかなイメージをぶちこわすような「ガツっ」という表現に
「ものみなすべて、諸行無常~」などと
ウダウダ・めそめそしていた私もパワーをもらった気がした。
 
そうか、ガツっと新しいページかぁ。
 
還暦を迎え、リボーンとかいっておきながら
ひとつひとつなくなっていくものや変わっていくものに対し、
ウエットに後ろ髪引かれていることに気づかせ、
「ホラホラ、前を向こうよ」と背中を押してくれた気がする。
 
男も義理と人情を秤にかけた時代は終わり、
女もガツっと新しい道をゆく。

いいですねェ。
 
ということで、これからもよろしく!

2014年11月18日火曜日

子育て支援イベント 大収穫

 
 
 
 
 
 
子育て支援のため参加しているグループでは毎月1回
保育室やワーカーといって子育て支援のメンバーを知ってもらうため
イベントを行っている。
 
今月はもうすぐクリスマスということもあり、昨年に引き続き
『クリスマスのためのお料理教室』が開かれた。
 
講師は僭越ながらわたくし。
 
メニューは『鶏手羽元のトマト煮込み』と『ポテトサラダのスモークサーモン山』
 
そのほとんどを子育て支援グループの母体である生協の食材やら
調味料を使って、その良さや味を知っていただくのが最初の目的だ。
 
また、保育室の利用や派遣での子育て支援というありかたなどを
料理教室の合間にお話ししながら、利用に繋がればというのが
本当の目的だ。
 
今日は4組の参加があったが、1歳半のお子さんを連れてこられた1組以外は
すでに小学生のお子さんがいるミドルエイジのママさんふたりと
その内のおひとりのお母さんという
一見、子育て支援とは無縁の方々に思えた。
 
しかし、1歳半のママは上に3歳のお姉ちゃんがいる上に
4月には3人目のお子さんが生まれる予定という
我が子育て支援が金のわらじで探していたような人だった。
 
わたしは内心「このママこそが本日のターゲット」と密かに思ったが
そんなことはおくびにも出さす
極普通に料理教室は始まった。
 
料理教室自体はこの場所がどういう場所かという説明に始まり
要所要所で食材や子育て支援の内容にふれながらも和やかに進んでいった。
 
2時間の予定時間ぴったりに2品のお料理が出来あがり、
ガスコンロや鍋釜の類を片付け、グリーンのクロスやお花などを飾り付け
いよいよ試食タイムへ。
 
実際にスモークサーモンや鶏肉がいかにその辺のスーパーとは違うかということや
ケチャップやマヨネーズなどの添加物のないクリアな味を知っていただくことで
まずは親子で参加の方から生協への加入があり、
あれもこれもの注文が相次いだ。
 
他のふたりもその空気に押されたのか
入会に関する質問や子育て支援を受けるために必要なことのお訊ねがあり
あれよあれよと話が段取りよく進んだ。
 
いつもの月1イベントでは、アンケート用紙に
「イベント、楽しかったです。また参加したいと思いました」みたいな好感触ながら
生協加入や子育て支援利用にはつながらないといった結果が続いていたので、
3組の生協加入を確定し、1組の子育て支援の登録があり、
参加者全員を送りだした後もメンバーのテンションはかなり上がった状態だった。
 
コミュニケーションスキルの講師の実践という意味合いもあった私の面子も保たれ、
やれやれホッとしたという1日だった。
 
ひとりひとりの料理のスキルに応じて、作業を割り振りながら、
おいしい料理をつつがなく作る。
その間に、それぞれのニーズを探り出し、
それに合わせて営業するという
かなり難易度の高いコミュニケーションが要求されたが、
なんとか無事、契約締結。
 
結果、たぶん4組の加入をGet出来そうなので、大成功といっていいだろう。
 
やはりFACE TO FACEで話しながら、
実際のものを見たり聴いたり食べたりと五感で判断していただくのが
1番強いと実感する。
 
わたしとしては、家中の鍋釜を総動員し、
注文した以外の食材や調味料を相当、ドネーションしたけど、
良さを分かってもらえたならば、それで十分。
 
イベント主宰者冥利に尽きる「世は満足じゃ」な1日であった。

2014年11月13日木曜日

石田泰尚の追っかけママと共に

 
 
 
バイオリニストの石田泰尚にどっぷりはまって、追っかけをやっている友人に誘われ
『トリオ・リベルタ』のコンサートに行って来た。
 
石田泰尚に関しては、私も初心者ではなく
これまでにも何回も別の友人と聴きに行っているのだが、
今日の友人が数年前から熱狂的に追いかけていることを最近知って、
お供させてもらった。
 
今日のトリオ・リベルタは
石田泰尚のバイオリン・中岡太志のピアノ・松原孝政のサックスという組み合わせで
主にはピアソラの曲を演奏することで注目を浴びてきた。
 
数年前、このトリオの演奏を初めて聴いた時は
リベルタンゴに代表されるその演奏にすっかり魅了され、私も即CDを買い求めた。
 
版画の彫りの作業の時などにかけると、その魅惑的な演奏にわくわくし
体の中からパッションが湧き上がってくるのを感じたものだが、
さて、今日のリベルタは
新しい方向性を模索中とかで
なんと『フランス』がテーマで、
『オーシャンゼリゼ』だの『パリの空の下』なんていう曲目がずらり。
 
シャンソンだ、フランス映画音楽だ、ポール・モーリアだのも
悪くはないのだが、観客はやっぱり彼らのピアソラお目当てなのは間違いない。
 
結局、アンコールの『りベル・タンゴ』の拍手が一番大きかったのは
ちょっと皮肉だ。
 
石田様(私たちはそう読んでいる)の真骨頂は
そのとんがった容姿と細身の体から溢れ出る繊細かつ狂おしい演奏にあるのだが
それはやっぱりピアソラの曲と演奏にこそ現れる気がしている。
 
追っかけの友人もちょっと違う方向に行こうとしているこのトリオでの
石田様から少し距離を置くつもりのようだが、
石田様のコンサートは他にもいろいろなバージョンで予定されているので
追っかけをやめるということではないらしい。
 
私も「別のパターンの石田様のコンサートの時にまた誘ってね」と約束して
家路についたのだが、
今日の会場にいた熱狂的ファンのおば様達は今日の演奏をどう受け止めたのか
ちょっと訊いてみたい気がする。
 
もちろん、ちゃんと楽しかったし、いつ観ても石田様はステキとは思うし、
今日は会場の外で石田様のお母さんという女性も見られた。
(石田様にそっくり過ぎて、思わず吹き出した。彼はマザコンかも・・・)
 
また、サックスの松原さんの演奏のキレが格段によくなっていて
とてもうまくなっていることにも驚いた。
 
そんな収穫もありつつ、
やっぱり、もっと狂おしい石田様を見せて見せて~という
おば様の正直な気持ちはつのるばかりなので、
またまた、別バージョンの石田様を追いかける
というのが追っかけの心理なのだろう。
 


2014年11月11日火曜日

お外で子育て支援

 
 
私が参加している子育て支援のグループでは保育室での預かりの他に
派遣といって、依頼者のお宅に伺って
見守りをしたり、家事や調理をしたりという形で
ママ支援をしている。
 
担当しているお子さんのところは主には派遣でお宅に伺い、
料理好きの私に合わせて、調理をしてくることが多い。
 
しかし、今日は珍しく3年生の男の子を外に連れだして遊んで欲しいという依頼で
『よこはま こども宇宙科学館』という場所で4時間ほど過ごしてきた。
 
ここは20数年前、初めて横浜に越してきた頃、
小学校低学年と幼稚園児だった娘達を連れ、来たことがある。
 
その時の記憶では静電気を起こす機械や
何かの実験みたいなブースがいくつかあって、
いってみればでんじろうさんの教えるような不思議な化学の世界という感じだった。
 
いつのまにか宇宙科学館という名前になっていて
宇宙の神秘や太陽と惑星、宇宙船の中みたいな内容になっているのかと思ったが
行ってみたら、宇宙にまつわるものばかりでなく
重力・風力・光と色など、すごく多岐にわたる内容でビックリした。
 
すべてのブースが実際に子供達が試して遊べたり
ゲーム感覚で操作できるように出来ていて
どこかで子どもの興味を引き出せるように工夫されている。
 
一緒にいった3年生もおもしろがって何度もトライするコーナーと
飽きてすぐやめてしまうコーナーがあり、
宇宙船の操作みたいなものは苦手だけど
ロボットの出すクイズには全問正解など、得意不得意が出る。
 
新作の版画の試し摺りが全然うまくいっていなくて、
気持ちはそちらにどっぷり取りかかっていたいけれど、
3年生のママもいま大事な試験を控えていて、勝負の時だ。
 
我が家の妙齢の娘達は孫はおろか、結婚の気配すらないが、
孫というのとも違うけれど、子どもでもない
9才の男の子の目線で、宇宙科学の世界をみるのも悪くない。
 
今日は併設のプラネタリウムにはいかなかったが、
このぐらいの子供達に
宇宙や重力や光などを理解させるために作られた展示やゲームから興味が芽生えて、
科学者が出たり、宇宙飛行士にあこがれたりして
将来の方向が見出せたらステキだなと思う。
 
残念ながら20数年前の我が娘達には
ここで琴線にふれる何かは見つからなかったのかもしれないが、
9才男子、
何か気になるものはあったかな?
 
私はもう50才若かったら、宇宙船の操縦士になってみたいなぁ・・・。
 


2014年11月10日月曜日

炉開きの茶事

 
 
 
 
 
 
 
11月はお茶の世界では『炉開き』の季節である。
畳の一角に炉を切り、釜をすえて、冬のお点前に切り替わる。
 
風呂釜のお点前に慣れた所作から、炉のお点前に変わると
ちょっと戸惑うこともあるが、
やはり茶の湯は炉のお点前で点ててこそという部分もあるので
身が引き締まる。
 
本日のお道具は
棚が而妙斉好みの『つぼつぼ二重棚』。
水差しが『黄交跡』であった。
 
掛け物は『開門落ち葉多し』で
次茶碗にも華やかな金彩が施された蔦の模様の茶碗が使われていた。
 
そこに主菓子が鶴屋八幡の『枯れ野』という渋い色合いの生菓子だったので
全体に秋も深まり、冬がそこまで来ているという風情を表現している。
 
生徒の私たちは炉のお点前を覚えているかどうかが先だって
なかなか道具揃えの趣向にまで気が回らないものだけれど
先生はきっと数あるお道具の中からどんなしつらえにするか
さぞや悩まれたことと思う。
 
年長の私としては、そのあたりをお察ししていろいろ尋ねると
お茶碗を求められた時のエピソードや
二重棚の底板を使う時と使わない時のお点前の違いなど
興味深いお話が伺えた。
 
冬場のお茶事がこうして静かに始まり
今年も最後のふた月になってしまった。
 
しゅんしゅんと音を立てている釜のお湯を一勺すくってお薄が点つ。
黄身餡の滋味深い生菓子をいただき、
その後を追うように、お抹茶がのどを潤し、体が温まる。
 
暦の上での『立冬』に引き続いて
季節のスイッチが冬へと切り替わったのを感じた。
 


2014年11月7日金曜日

戻ってきた版画家生活

 
 
 
 
今日は暦の上では『立冬』
早くも冬の訪れである。
 
それにしては横浜は温かで、日中、ジャケットを着て外に出たら暑いぐらいだった。
 
この季節、毎年、我が絵画教室ではカレンダー用の作品が追い込みに入る。
私もカレンダーメンバーのひとりとして作品を創らなければならないのだが
今年の担当は3~4月。
 
水の流れに散った桜が漂っている様を笹舟と共に描いた作品を
夏の終わりに作画し、すでに彫り終えている。
 
今日はニューヨーク旅行でいったん途切れた版画制作の感を取り戻すため、
その小品の摺りをするところから始めることにした。
 
昨日、試し摺りをとり、ほぼほぼいい感じに彫れていたので、
多少の修正を施した後、本摺り用の和紙を湿しておいた。
 
なので、今朝は朝イチから本摺りに着手。
無事、12枚を摺り終え、スムーズに感を取り戻すことが出来た。
 
ニューヨークに行く直前まで
このカレンダーの水紋に着想を得て創っていた新作の彫りをしていたので、
間をみて、いよいよこちらの試し摺りと本摺りにも取りかかれそうだ。
 
バレエダンサーのように1日サボったら自分に分かり、
3日サボったら周囲にも分かるというほどではないが、
約1ヶ月のブランクはあんがい大きく、
小品から試して肩慣らししないと、思わぬ失敗をすることがある。
 
今回の水紋は長いこと版画を創ってきたけど
はじめて表現した題材だったので、
その彫りの出来具合に満足できるかできないかは重要事項だった。
そういう意味では、まずは一安心というところ。
 
ダンナが大阪に発って1週間。
ひとり暮らしで使い放題の自分の時間を楽しみながら
せいぜい創作に精を出そうと思う。
 
夕方、最寄り駅のデパートで
来年の手帳と新しい5年日記を買い求めた。
(年末で今の5年日記が終わるため)
 
少し吟味して、そのうち可愛い猫のカレンダーも買うつもり。
 
2014年の立冬の日に
早くも2015年の手帳と日記を手に入れ、
月日の流れの速さに驚きつつ、今年1年を回想した。
 
総持寺で豆まきしたあの日から今日まで
我が家は家族それぞれが変革の年だったなと感慨深い。
とりわけ大きな変革の真っ最中のダンナと次女が
新しい新天地にしっかり着地して活躍してほしいなと願っている。
 
さて、還暦の私はどうする。
 
個展まで半年、
ここが正念場と頑張るしかあるまい。
 
あ~ぁ、光陰矢のごとし。
しかも、秋の陽はつるべ落とし。
5時で早、真っ暗だ~。
 
ゆっくりお風呂に入って、
友人にもらったラベンダーの香りのパックしよ~っと。