2014年10月31日金曜日

鎌倉で旧交を温める

 
 
アメリカから帰国して1週間。
時差ボケと戦いながら、毎日1本ずつブログをアップしてきたが
その間にもいろいろ出来事は起きていた。
 
そのひとつが中学・高校の時の同窓会だ。
5日前の日曜日、『還暦祝賀会』と題された特別な同窓会は
芝の東京プリンスホテルで行われ、
卒業生の約3分の1の出席を得て、にぎやかに執り行われた。
 
私も例によってキモノを着込み、いそいそと出掛けたのだが
親友も北海道の札幌から上京し参加していた。
彼女は律儀にも真っ赤なカーディガンを着て、
『還暦祝賀会』という主旨に添ったドレスコードを遵守して駆けつけた。
 
しかし、実際には90名ちかくの参加者の中で赤い洋服を着てきたのは2人だけで
「還暦といえば赤いちゃんちゃんこ」といった定説は
もはや伝説になろうとしているらしい。
 
逆にいつもは本当の少数派だったキモノは今回は10名ちかくいて
みんなキモノを楽しむ、そんな熟女の年齢になったんだと感慨深かった。
 
さて、今日はそんな律儀な友人と連れだって鎌倉に行って来た。
 
彼女が北海道から東京のご実家にでてくるのは年に1度ぐらいのものなので、
この期を逃すとまたしばらく逢えなくなる。
そこで同窓会で会うだけでなく、
ふたりだけでも会って、たくさんおしゃべりしようということになった。
 
彼女とは中学・高校の6年間のうち、5年間は同じクラスだったので、
その後の進路はまったく違うし、彼女が北海道に嫁にいってしまった段階で
本当に会えない中になってしまったのだが、
何十年ブランクがあっても、再会すれば、何の違和感もなくおしゃべりできるのが
思春期の友人のいいところだ。
 
北鎌倉のレストランで今流行の和モダンフレンチをいただき2時間半、
鎌倉に出て、段葛や小町通りを抜け、八幡様にお参りをしながら2時間、
最後にどうしても食べて欲しかった甘味処『雲母』の白玉クリームあんみつを
食べながら1時間、
歩きながら、食べながら、ニューヨークの写真集を眺めながら
つきることなくおしゃべりして楽しい時間は過ぎていった。
 
何かと似ているところのあるふたり、
今回も同じダウンジャケットを持っている話や
ダンナがお互いアジアに単身赴任になった話など
いくつか共通点を見出しては不思議なご縁を再確認した。
 
疎遠になったり、再会したり、
いつもはそばにいなくても、
会えばすぐまた打ち解けられる昔の友人はいいものだ。
 
旧交を温め、ほっこり和んだ鎌倉の1日だった。

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