2014年10月30日木曜日

アメリカ旅行記 その7 肉食のニューヨーク シーフードのボストン

 
アメリカ旅行記最後はまとめとして
ニューヨークとボストンの全体的イメージの差を書いてみようと思う。
 
上の写真はニューヨーク、メトロポリタン美術館のカフェテリアで
最初にとったランチの時のハンバーガーである。
 
比較する物が大きめのジュースのビンなので、
さほど大きいバーガーに見えないかもしれないが
ひとくちでかぶりついても具に達しない厚みがある。
 
ハンバーガーとツナサンドとミートローフサンドを各1ずつ買ってみたが
いずれも約12ドルなので、日本円で1300円ほどする。
 
それをダンナはスープのついたセットにしたからバーガーとスープで1900円。
女ふたりはセットにはしなかったが、ジュースを頼んだので
3人のバーガーランチの値段が税金も足すと
合計で6000円ぐらいになって、本当にビックリした。
 
アメリカの物価の高さに目を白黒させたのが
このランチだったのは記憶に新しい。
 
他の食品も推して知るべし。
 
例えばエビアンの水2㍑ボトルは1本4,5ドルだから、約500円。
ディナーの時、レストランで食事をしたときは4~5万円だった。
同じようなランクの日本の食事と比較すると相当高い印象だ。
 
ニューヨークといえば、ハンバーガー、もしくはステーキディナーというのが
素人の私が考えるイメージだが、
実際、街にはハンバーガーショップや屋台、デリがいたるところにあった。
 
ステーキレストランもきっと多いと思うが、
ニューヨークでシーフードをウリにしているという店の看板は記憶にない。
 
全般に何でも大量に購入し、大いに消費し、大いに余ったりゴミが出るが、
よく分別もせず、簡単に大量廃棄する。
それがニューヨークの印象だ。
 
細かいことは気にせず、合理的というか大ざっぱというか
どんな種類のバーガーも均一料金だし、
地下鉄も1駅乗っても全線乗っても均一の300円ぐらい。
 
ちょっと乗るだけだとすごく高く感じるので
ならば歩いてしまおうとするから、結局、歩いて歩いて歩き倒すことになる。
 
文化面もその『どんなもんだい』という、これでもかという徹底ぶりは凄いものがある。
 
ひとつの美術館や博物館の規模、作品の収蔵数などは
日本の美術館の5舘分ぐらいは優にある。
 
お得感もあるけど、1回では回りきれない量なので
しみじみ楽しめないので、ちょっともったいない。
 
一番凄いなと思ったのはやっぱりエンターテイメントの分野で
ミュージカルもバレエもパフォーマンスの迫力と完成度が素晴らしく
3晩連続で観ることが出来、本当に楽しくて幸せだった。
 
一方、ニューヨークの肉食人種に比べ、
ボストンは草食ではなく、シーフード人種である。
 
ボストンのマスコットはロブスター。
 
ホテル近くの巨大スーパーの魚売り場にはどどーんとサーモンや
ホタテ、海老、名前のわからない大ぶりの白身魚の半身などが
5メートル以上あるショーケースの中で売られている。
 
私も2晩目はレモンマリネされているサーモンを買って
ホテルのミニキッチンで調理して食べたが
日本の1切れの倍ぐらいあって、食べ応えのあるおいしいサーモンだった。

 
ボストン最後の夜はこの旅行最後の夜でもあったので
ボストンでもっとも予約の取りにくいといわれている
オイスターバー・レストランの予約をして、シーフードディナーを楽しんだ。
 
写真はアペタイザーとして注文した地域のちがう2種類の生カキと
とてもシュリンプなんて可愛くは呼べないブリブリのシュリンプである。

 
その後、メインにロブスターを頼んでみたが、こちらは値段の割りには
「あら、こんなもの?」という大きさだったのだが
もしかしたらアメリカ滞在中に大きなバーガーだのステーキだのを見過ぎて
正常な大きさのものを見ても大きくは感じない感覚マヒに陥っていたのかも。
 
文化面でのボストンは
ハーバード大学とボストン美術館しか見ていないので
いかにも高尚、かつ、上品なイメージしかない。
 
ボストン美術館は
ニューヨークのメトロポリタン美術館と狙っている路線は似ているので比較すると
規模はだいぶ小さくなるが、展示物の見せ方が凝っていて
一部屋一部屋、その展示物のテーマに合わせて壁の色を違えたり
照明のあて方を工夫したりと
学芸員のコンセプトと探求心の深さを見る思いがした。
 
特別展でやっていたGOYA展もとても素晴らしく、見応えがあったし
展示方法もよかった。
また、日本文化、中国文化など国別の文化紹介的展示も凝っていて
1箇所でいくつもの展覧会を観たようで、とてもお得感があった。
 
エンターテイメントは何も観なかったので何とも言えないし、
きっとそちらはミュージカルの看板の文言から類推するに
あくまでもボストンは地方都市なんだろう。
 
「ニューヨークから巡回してきているから見逃すな」みたいな感じだった。
 
しかし、シーフード好きのややおとなしい感のあるボストンだが
スイーツのこてこてだけはニューヨークに負けず劣らす。
写真のようにアイスクリームにもケーキにもリンゴにも
これでもかとチョコやグミがへばりついている。

 
次女がアイスクリームを買ってみたが
日本ではトッピングとしてスプレーチョコをのせるが
ボストンではアイスクリームをカップに入れ、いきなりカップを逆さまにして
ガバッとm&m’sのチョコとグミをつく限りいっぱい、くっつけてくれた。
(これはトッピングじゃないよね)
 
これじゃあ、あの巨大なお尻になるのもそう遠くない。
そう思わせる大胆なアイスクリームを食べながら、
「やっぱりボストンもアメリカはアメリカだ」と思ったとか・・・。

いろいろな意味でアメリカはカルチャーショックの大きな国だったし、
インスパイヤーされることもたくさんあったが、
逆に日本ていいなぁと再確認した部分も大きかった気がする。
 
憧れのアメリカ、
早く行きたかったニューヨーク、
予想外にステキな街ボストン、
ようやく叶ったアメリカ旅行の余韻を楽しみながら、
また、いつもの日常にもどろうと思う。
 
 
ここまでおつきあいくださいまして、ありがとうございます。
おやすみなさ~い。
明日からも頑張りま~す!


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