2014年3月21日金曜日

個展開催前夜

 
 
 
 
3月22日からの個展に向け、20日、搬入と飾り付けが行われた。
 
朝、8時にいつも搬出入をお願いしているおじさんが家に作品を取りに来てくれた。
作品数としては21だが、オブジェが3台あるのでかさが高い。
その後ろと床に敷くパネルやオープニングパーティ用の雑物が3袋ほどあり
なんやかやの大荷物だが、まとめてトラックに乗せてくれるので大助かりだ。
 
飾り付け自体は前の週の会期が20日の夕方5時に終わって、
その撤収作業が終わるのと入れ違いに行われるので、
関係者は5時半画廊集合になっていた。
 
前の展示グループは女性作家ばかり6~7名のグループで
全員が会場で取り外した大作をブルーシートに包んだり、紐でくくったりの作業に
追われていた。
 
なかなか計画通り5時半に作業開始とはいかなかったが、
彼女達の作品がほぼほぼ運び出されるのと入れ違いにこちらの作品も搬入し
6時ごろには何とか箱から出した作品をざっくり壁に並べて
レイアウトを検討するところまで来た。
 
美術評論家もレイアウトに参加し、画廊の女性オーナーも絵描きであることから
もちろん作者である私と3者の意見を出し合い、
個展会場全体を最も生かす作品レイアウトになるよう、
喧々諤々というほどではないが、お互いの意見交換をしながら場所が決められた。
 
それが決まると後は実際に壁にかける作業になるので評論家先生は退出。
バイトの美大生の女の子と画廊オーナー、私という女ばかりで
大工仕事が行われたのである。
 
結局、予想どおり2時間ではライティングまでは出来上がらず
8時半過ぎにほぼ作業が終了した。
 
これを当日の朝にやっていたら、やはり開始時間に食い込んでいただろうから
ごねて事前に飾り付けさせてもらい大正解である。
 
当日にしていたら、不測の事態や修正など、なにかトラブルがあっても
見切り発車にせざるを得ないし、
第一、作家の私も汚れ仕事対応の服装のまま
初日のお客様を迎えなければならないのは不本意だ。
 
しかし、そうした要望を理解してくれ、事前に飾り付けが出来たお陰で
飾り付けられた作品群はみごとに会場でそれぞれの場所を得て輝きを増し
ひとつの作品として成立しているので、これで私も一安心。
 
こうるさい画廊オーナーの女性も
いたく私の作品を気にいってくれた様子で、
自分の好きな作品を教えてくれ、「私も気に入っています」といえば
その作品達がいい場所にくるようレイアウトを提案したりしてくれた。
 
経論家は評論家で
「いや~、あなたの作品は絵画であり、版画であり、素晴らしいですよね。
これはきっと反響を呼びますよ」と
今更ながらに自主企画の個展であることに確信を深めた様子で
満足げな表情で帰っていった。
 
ひょうたんから駒のぶっつけ本番個展にしては
ひょっとしたらひょっとするかもという幻想を抱きつつ
飾り付けは無事終了し、家路についた。
 
さあ、明日はいよいよ開幕。
今日は今から美容室でヘアカットとヘアカラーだ。
いつもより派手にカールをつけて外巻きにブローしてもらおうかな。
 
花粉症で鼻づまりと鼻水、涙で目もぐしょぐしょだけど
気分だけはアゲアゲで初日を迎えなきゃ!


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