2014年2月14日金曜日

雪国よこはま

 

 
 
先週末に続いて、今日も横浜地区には大雪が降っている。
前回は2日間、これ幸いと家に閉じこもって、版画の本摺りをしていたが、
今日は整体の予約が取れていたし、子育て支援のワークも入っているので
家に蟄居するわけにもいかない。
 
更に「もしこんな感じのものがあったら心がけておいて」と頼んでいた
キモノの道行きコートの反物を何点か仕入れてきているからと
なじみの呉服屋さんから、昨日、留守電も吹き込まれていたし・・・。
 
他にも新しい名刺を個展の前に作らなければなど、いくつか用事が重なっていた。
 
朝の内はまだ雪も積もっていなかったので、今日のうちに4件とも済ませられればと
完全防備の温かな格好をし、
整体の先生に渡すつもりのチョコレートの包みを持って家を出、
まずは長靴があれば買おうかとステーションビルの中の靴屋さんに向かった。
 
しかし、いつもは可愛い長靴がとりどりに並ぶコーナーには
派手な太い白と紺のボーダー柄の長靴が1点残されているきりで、
他はすべて売りきれ。
いずこも同じことを考えるんだと気づいて、長靴購入は断念。
 
次に名刺を注文しに判子屋さんに行き、すぐに可愛いデザインの見本を見つけ
ものの15分で注文完了。
 
そして、そこから5分ほどの留守番電話を残してくれた呉服屋さんに行った。
しかし、なじみの女将さんはおらず、共同経営の男性が私の顔をみて
慌てて女将さんにすぐ来るよう、電話をかけてくれた。
 
「ほどなく来ますので」とコーヒーとお茶菓子を出してくださり、
総持寺の豆まきの話や先週の大雪の話など、四方山話をして、
かれこれ30分近くも経ったのに、まだ女将さんはやってこない。
 
そこで心配した男性がもう1度電話すると、なんと驚いたことに
慌てて家を出たら転んで、救急車で運ばれて今、病院にいるという。
 
いつもはビシッとキモノを着て、お店にいる女将さんのこと、
今日は雪だから午後からお店に出ようと思っていたらしいが、
私の来店で、慌てて無理してキモノに着替えて、草履が雪で滑ったのか・・・。
 
詳しいことは聞けず仕舞いだったが、
その電話の様子はちょっとしたねんざあたりではなく、
足の骨折か、悪くすると腰か・・・。
はたまた、頭も打っているかもしれない。
 
何にせよ、私のために怪我をしてしまったかと思うと、
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
 
結局、共同経営の男性から、
女将さんが京都で仕入れてきたという反物を見せてもらい、
一番気に入ったものを仕立ててもらうことにして、お店を後にしたが
怪我がどんな具合か案じられてならない。
 
今日の神奈川県の雪によるけが人は21人とニュースで言っていたが
救急車で運ばれたんだから、間違いなく21人の内のひとりは女将さんだ。
 
あれよあれよと積もりだした雪は
夕方6時半、家路につく頃には12~13㎝になっていた。
 
午後9時、恐る恐る窓を開けてみると、
そこは正に銀世界。
明らかに夕方より積もっていて、30㎝ぐらいあるかも。
強い風が吹き、横なぐりの雪が降りしきっている。
まるでスキー場のロッジで見たかのような雪景色が広がっている。
 
横浜はいつ、こんな雪国になってしまったのかと思うような大雪だ。
明日の陶芸教室はキャンセルして、
またアトリエに籠もって、自分の制作をして過ごすのが一番いいのかもしれない。
 
それにしても
女将さんの怪我が大したことありませんように。
皆様も外に出るならくれぐれも転ばないように、注意なさってくださいませ。
 


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